2021年5月25日

ESR試料管価格変更

段継試料管の値上げ理由

現在ESR試料測定用として使用している段継試料管の段継技術は、電球の真空引き口用として使用していたチップ管の加工技術として使われていました。

ESR測定にはノイズの少なく測定に優れた石英(初期の頃はホウケイ酸ガラス=パイレックスガラスの10倍の価格)を使いやすい価格にするのに、測定部には石英を支持部には

パイレックスを使用する、段継加工をした試料管が作られ数十年前から現在まで使われています。

現在も安いガラスを継いだ物がオール石英より安いと思われているようです。

しかし、電球の製造は中止され段継加工技術は必要なくなり、当時作っていた加工者も高齢になり作る人も少なくなってしまいました。

段継加工技術も手加工自他が少なくなり、段継加工もガラス加工者の中でも特注中の特注

技術なのです。

 特にESR試料管は肉厚0,5mmと薄く、寸法も内径、外径を抑えて加工しなければなりませんので加工出来る技術者は絶滅危惧種になっています。

 

段継加工は無くしてはいけない技術ですので本当に必要としている、真空ラインの接続、

試料の封じ用等に。

その他一般測定用はオール石英を使用出来るように価格変いたしました。